看護師・医療職を辞めたい…
こちらのページを読んでくださっているということは、皆様大変な中頑張っておられるのではないかとお察しいたします。
私は作業療法士として16年間病院や施設などで働いてきました。
悩みもストレスも尽きず、常に葛藤しながらの16年でした。ただ、今まで何度も転職をしていますが作業療法士の仕事はなんとか続けられています。
私は、非常に内向的な性格で、いろいろなことを気にする性格なので、メンタルを保ちながら対人援助の仕事をしていくにはそれなりの努力を要しています。
また、人に悩みを相談したりできるタイプでもないので、自分でひたすら考えて、誰にも話さずに本を読んだり、インターネットで検索しまくって解決方法を探りながら少しずつなんとか乗り越えて進んできました。
これまでに読んだ本で、心が軽くなったり、考え方を学べたり、ストレスを軽減できたりしたものをご紹介していきたいと思います。
原因別のおススメの本
優しすぎる
まず、病院や介護施設で働いていて感じるのは、医療職・介護職ともに優しい方が非常に多いということです。医療や介護を志す時点で、そのような性格の人が多いことは言わずもがなです。
そして、一生懸命に人のために自己犠牲を厭わず働きすぎている人もまた多いのだということにも気づきました。
サービス残業が多くても文句も言わず頑張り、他の人の仕事もフォローし、理不尽な先輩や医師にも気を遣い、何と言っても患者さんの様々な訴えに寄り添い…ということを当たり前にこなしています。
ただ、そのままではご自分がつらくなるのは当たり前、「自分」をまず大切にすることが必要なのだと思います。
↓優しすぎて、周りのことばかり優先してしまうような方に一度読んでいただきたい本です。
↓いまや、有名になったHSP気質の方も医療職には非常に多いと思います。繊細なゆえに気疲れしてヘトヘトになったり、生きづらさを感じる人におススメの本はこちらです。
感情労働によるストレス
皆様、感情労働を言う言葉を聞いたことがありますか?
感情労働とは、適切な感情・不適切な感情をコントロールしたり、表現していかなければならないような職業のことです。
私は、働きはじめて3年目くらいで初めて耳にして、そんな言葉もあるんだなぁ。どんなことなんだろうと思って本を読んでみました。
医療職は、めちゃくちゃ感情労働なのだと初めて知りました。
患者さんに寄り添うこと、共感することなどその場にふさわしい感情表現が強く求められる仕事だからです。例えば、理不尽なことを患者さんに言われても、こちらが同じように対応することはできませんし、患者さんがつらい話をしているのに笑っているわけにもいきません。
感情とは、本来自然に生まれるものですが、これをその場その場で適切なものにしていかなければならない、自分の感情を抑制していかなければならないことが人間にとってストレスなのです。
これをきちんと理解していないと、自分自身のストレスに気づかずに、自分の心が疲れ果ててしまうということが起きてしまいます。私も、患者さんに寄り添おう、理解しようとしすぎてつらい時期がありましたが、これを理解して、対処できるようになってからは少し心が楽になりました。
職場のストレス
こちらは医療職だけでなく、だれもが抱える悩みなのではないでしょうか。
先輩が怖い、休みの日も仕事のことを考えてしまう、辞めたいけど辞める勇気はないなどの悩みがある方にはおススメの一冊です。産業医の先生が書かれた本で、本当に今の仕事を続けるのか悩んでいる時に、心がすっきり整理されるような本です。
まとめ
医療・介護職で働くことは楽しい反面、たくさんのストレスと上手に付き合い、処理していかなければなりません。医療職として頑張る皆さん自身が、楽しく元気に働けることを心から願っています。