【高齢者】高血圧の原因と対策~高血圧はなぜいけないの?~

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この記事の筆者
ゆめ先生

主に介護分野で働く作業療法士(リハビリの国家資格)。
修士(医学)。大学院博士課程(リハビリテーション学)在学中。
健康全般にとにかく興味あり、分子栄養学の資格取得。
みんなに元気に生きてほしい。

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高血圧の原因と対策~高血圧はなぜいけないの?~
ゆめ先生
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血圧が高いと何が悪いの?どうすれば血圧が下がる?など、高血圧の原因や対策についてわかりやすく解説します。

高血圧とは

血圧が 140/90 mmHg 以上の場合 (上・下のどちらかがこれ以上で高血圧)

血管と血圧の関係

まず、血管と血圧の関係を考える時には、ホースの中を水が通っていくのをイメージしてください。

ホース=血管、水=血液です。

ホースの中を水がちょろちょろ流れる時、ホースにかかる圧は少なく(血圧が低い)ホースの中を大量の水が一気に流れる時、ホースにかかる圧は高くなります(血圧が高い)

また、水の量が同じでホースが太い時はホースにかかる圧は(血圧が低い)、ホースが細い時にはホースにかかる圧が高くなります(血圧が高い)。

血管の収縮と血圧は自律神経に関連する

自律神経である交感神経は優位に働くと、血管が収縮して血圧が上昇し副交感神経が優位に働くと血管が拡張して、血圧が低下します

高血圧がこわい理由

では、なぜ高血圧がなぜいけないのかというと、高血圧がさまざまな重大な病気を引き起こす原因になるからです。

高血圧と動脈硬化の関係

動脈硬化が起こる過程

■ 健康な血管は柔軟性があり、血圧に合わせて血管が伸び縮みして、動脈硬化を防いでいます

■ 高血圧で長く強い圧力に耐え続けると、血管は徐々に柔軟性を失い、伸縮しなくなります。やがて、血管が傷つくようになり、そこから血管の内皮の中にコレステロールが入り込み、血管内に盛り上がってきてしまいます

■ さらに状態が進行すると、血液の通り道がとても狭くなり、血管が詰まりやすくなってしまいます

私たちの体の中は、すみずみまで血管が行きわたり、栄養や水分を絶えず送り続けています。血管は、太い血管から徐々に枝分かれして細い毛細血管へとつながっていきます。

例えば、心臓の近くにある大動脈の太さは直径2.5 cmほどありますが、毛細血管の直径は0.005 mmほどです

血管が丈夫で、柔軟性があれば、血液は血管内をするすると流れていきますが、動脈硬化を起こしてしまった血管では、血管が詰まったり、血管がもろくなって破れやすくなったりしてしまいます。細い血管ほど、動脈硬化の影響を受けて詰まりやすくなります

これが、重大な疾患を引き起こすメカニズムです。

特に、心臓、脳、腎臓は細い血管が多く張り巡らされており、動脈硬化の影響を受けやすい臓器です。

■ 心臓

■ 脳

■ 腎臓

したがって、高血圧は、心筋梗塞などの心疾患や、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患脳血管性認知症、腎不全などを招く原因になる可能性があるので、早期に対策をとって血圧を正常に保つ必要があります。

要介護状態になる原因

高齢者が要介護状態になる原因はさまざまです。2019年に厚生労働省が発表した、要介護になる原因疾患についてのデータは下記の通りです。

■ 高齢者が要介護状態になる原因 

 第1位 認知症 (18%)

 第2位 脳血管疾患 (16%)

 第3位 加齢による衰弱 (13%)

 第3位 骨折 (13%)

 第5位 関節疾患 (11%)

 第6位 心疾患 (4%)

2019年 厚生労働省調べ

このように、高血圧が影響を与える可能性のある認知症、脳血管疾患、心疾患が上位で、これらで約4割を占めています。

要介護状態にならないからだを作るためにも、高血圧の予防が大変重要だといえます。

↓衰弱やフレイルを予防についてはこちらの記事をご覧ください↓

高血圧の原因

☑ ナトリウムの摂取量が多い

☑ ストレスが多い

☑ 肥満

☑ アルコールの大量摂取

☑ 喫煙

ナトリウムの摂取量が多い

日本では、加齢にともなって平均の血圧が上がってくるので、高齢者は高血圧になりやすいイメージがあります。

しかし、外国での調査で、あまり食塩を摂らない国では、加齢と高血圧は必ずしも関連性があるものではないということが分かっています。

高血圧は、ナトリウムの摂取量が多い状態が長期間続いていることが影響します

ナトリウムは、食塩に含まれるミネラルです。塩分を摂ると血圧が上がるというのは耳にされたことがあるのではないでしょうか。

ナトリウムをたくさん摂ると、体の中に水分をため込む機能が働きます。それによって血液の量が増えます。血液の量が増えると、血圧が上がります

健康な状態で、必要な栄養が足りていれば、血圧は正常に保たれるのですが、ナトリウムや水分の排出が追い付つかない場合や、動脈硬化で血管の柔軟性が低下していると、高血圧の状態になってしまいます。

対策 ⇒ ナトリウムの排出を促す、血管の柔軟性を保つ

①ナトリウムの排出を促すために、カリウムを摂取する

 ナトリウムの排出を促してくれるカリウムが不足するとナトリウムをうまく排出できません。ナトリウム:カリウム=1:2の割合で摂ることが理想です。

②血管の柔軟性を保つために、マグネシウムを摂取する

 血管の収縮を緩和するマグネシウムを摂ることで、血管の拡張を助け、血圧の調整をサポートする

③食塩をナトリウムが少なく、他のミネラルの多い食塩に変える

 ナトリウムの含有量が少なく、マグネシウムなど他のミネラルが豊富な塩に変えることで高血圧になりにくい状態を作る

↓体のむくみが気になる方、塩分の摂りすぎが気になるときに↓

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↓マグネシウムサプリの選び方はこちらの記事で詳しく解説しています↓

ストレスが多い・自律神経への刺激が多い

ストレスが多いと、交感神経が過剰に働き、血管が収縮し、血圧が高い状態が続いてしまいます。また、カフェインの摂取も交感神経を刺激して、血圧を上昇させてしまう可能性があります。

体を温める

対策 ⇒ リラックスして副交感神経を優位にする、交感神経を刺激しない

できるだけストレスを減らして、リラックスした状態で過ごすことが大切です。

体を温めたり、深呼吸をすることも効果的です。飲み物は、交感神経を刺激するカフェインを含まないものがおすすめです。

肥満

肥満も高血圧の原因の一つです。肥満で体にたくさんの脂肪がつくと、脂肪細胞から分泌される物質が自律神経やホルモンに影響を与えて高血圧を招いてしまうと言われています。

対策 ⇒ 体重の適正化、体脂肪を減らす

↓元気に年を重ねるために、運動習慣はとても大切です。楽しく続けられる運動があるといいですね↓

アルコールの大量摂取

アルコールを摂取すると、摂取直後は、血管が拡張して血圧が低下しますが、翌日には、体がむくみ、血圧があがると言われています。

また、長期間に渡って大量のアルコールの摂取を続けると、血管が傷ついてしまったり、血管の柔軟性が失われたり、ストレスホルモンの分泌が増えたりして、高血圧が常態化したとなります。

アルコールを飲んで、体がむくんだ状態をできるだけつくらないことも大切です。

対策 ⇒ アルコール量を減らす、頻度を減らす、むくみの予防

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喫煙

タバコの煙の中には、ニコチン、一酸化炭素、活性酸素などが含まれます。

ニコチンは交感神経を刺激して、血圧を上昇させます一酸化炭素や活性酸素は、血管内皮の組織を傷つけ、動脈硬化や血栓を引き起こします

対策 ⇒ 禁煙、喫煙本数と頻度を減らす

まとめ

最後までお読みくださりありがとうございます。

高血圧を予防して、皆様元気に年を重ねてください。

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